2018/10/27
今年の秋の校外学習は『海遊館』です
学院では何事も生徒ファーストです
秋もたけなわとなり、街ゆく人々もすっかり秋の装い、校外での活動やスポーツに最適な季節になりました。今年の秋の校外学習はどうしよう?と生徒たちに聞いてみたところ「海遊館」であっさり決定です。実は「正倉院展と奈良町」を考えていたのですが、奈良甘樫高等学院では生徒たちの意見が最優先なので早速企画立案です。
女子が元気ですね、かねがね「うちは女子が少ない、もっと女子を入学させるように」と在校生女子から厳命を受けていたのですが、こればかりはどうしようもないと思っていたところ、幸い今年は転学生が多数、しかも女子多数、もちろん在校生はウエルカム!ですから、にぎやかかつ楽しい学校行事になりました。
学院ではやたらと分厚いレジュメや「見ろ!するな!せよ!」が満載の校外学習のしおりなどは作りませんし、服装も「自由」が基本的スタンスですが、現在の生徒たちは「高校生らしく端正な服装」で「節度ある行動」をとってくれます。時間もゆるやかに設定してあるだけですが、結果として予定どおり、ピッタリと大和高田に帰着しました。誰のための学校行事、何のための学習活動、学校行事を実施するごとに教えられるのは、私自身のように思います。
のんびり奈良県民には複雑怪奇な都会の鉄道
さて、今回の目的地は大阪市港区海岸通の天保山ハーバービレッジ「海遊館」です。学院一行は近鉄大和高田駅を出発、途中鶴橋駅でJRの環状線に乗り換え、さらに大阪メトロと乗り継いで大阪港駅を目指します。電車の種類がいっぱい!ホームもいっぱい、出口もいっぱい!わかるな~、地方の町ではJRしかないのが普通ですし、迷うほど出口もありません。
私も大阪や東京では随分まごつきました。今でもしっかり予習をして出かけないと迷子になりかねません。もっとも、奈良県でもそうですが、地方のJRローカル線では、駅に着いてもすべての扉が自動で開かない電車や路線が珍しくありませんので、都会の人の方がカルチャーショックを受けるかもしれません。
昔は観艦式・今は動物たちのお食事タイム
そういうことで、学院一行は無事大阪メトロ大阪港駅に到着。ハロウィーンの飾り付けがしてある撮影スポットで集合写真を一枚、10月ももう終わりなんですね。駅を出ると、韓国の海軍か商船かはわかりませんが、若い士官の制服を着た団体がそぞろ歩きをしていました。港には海自の護衛艦が停泊中、奈良県には海がありませんからね、港町、海を感じます。
ここ天保山の標高は 4.5m、正式な地図に記載されている山としては日本最低峰として知られています。また、天保山は日本海軍の編成以前に、我が国で初めて観艦式が行われた「海軍発祥の地」の一つでもあります。幕末、明治維新前夜には鳥羽伏見の戦いに敗れた、江戸幕府最後の将軍、徳川慶喜が幕府艦隊の旗艦開陽丸で辛くも脱出するドラマチックな歴史絵巻が展開したのですが、生徒たちの興味関心は限りなくゼロ(笑)続きは日本史Bの授業でお話しすることにしましょう。
海遊館は私も久しぶりです。生徒たちも小学校の遠足以来と言っていましたので、入口になっているトンネル型の水槽・アクアゲートを通ってさっそく入場します。あらかじめ到着時刻を動物たちのお食事タイムに合わせて来ていますので、動物たちの動きもなかなか活発でいい感じです。世界の海と河川双方の動物たちが楽しめるのが海遊館の良いところです。
各国語が飛び交う世界最大級の水族館
海遊館の館内は以前に比べて展示エリアがかなり広くなり、直接触れることのできるエリアや期間によって入れ替わる小さな企画展示エリアもあちこちに設けてあって、子供だけでなく、リピーターや大人にも十分な見ごたえです。「オジサン」思わず、はい!と答えてしまいそうな魚もいました。訪日外国人の増加がニュースになりますがこれも体感できました。
来場者は日本人が2割、外国人が8割といったところ、面白いのは日本人の来場者の多くが学校・団体なのに対して、外国の方は少人数のグループや個人の旅行者、家族連れが多いこと、英語・中国語・韓国語・タイ語・ベトナム語・え~と、これは???語、本当に世界各国、色々な国から来ておられるのですね。生徒たちは撮影に忙しく、スマートフォンのバッテリーが上がりそうです。
絶対無理!大観覧車のシースルーゴンドラ
たっぷりと三時間半、海と河と動物を堪能した後は、マーケットプレイスからなにわ食いしんぼ横丁を、そぞろに歩きながら、本日最後のイベント会場へ向かいます。春の校外学習「プロ野球観戦」ではオリックスのユニフォーム・プレゼントのサプライズがありましたが、今回は天保山大観覧車のシースルーゴンドラを皆で楽しんでもらうことにしました。
多少引き気味に見える男子とよろこぶ女子はそろって搭乗口へ移動、天保山大橋の対岸、此花区桜島に「USJ」、晴れの日には東にあべのハルカスや生駒山系、西に明石海峡大橋、南には関西国際空港、北に神戸と六甲山系の絶景のはずですが、私はお見送りです。昔々、学生時代に十津川村の「谷瀬の吊り橋」で腰を抜かして以来、シースルーでなくても高い所はダメなんです。景色を楽しむどころではありません。生徒達が撮ってきてくれた写真と動画で楽しむことにします。
当日の写真は「学校行事・活動」ページのフォトアルバム、フォトギャラリーに、高所恐怖の動画は学院公式「ツイッター」と「フェイスブック」にそれぞれアップロードいたしましたので、ご覧いただけるとうれしいです。もちろん、校外学習はめでたく無事に終了いたしました。しかしながら、シースルーゴンドラに谷瀬の吊り橋、東京スカイツリーにタワーマンション、何故人は高い所に昇りたがるのか、何が彼女をさうさせたか、私には謎です。
秋の芸術体験学習・学校行事のフィナーレ
最後に、来月の学校行事のお知らせです。11月28日水曜日は17:00より、学院教室でトロンボーン、バストロンボーン、チューバで編成された、ローブラス・金管楽器四重奏団による「イブニングコンサート」をプロ演奏家をお招きして開催いたします。生徒の皆さんはもちろんですが、保護者の皆様にもぜひご参加いただき、マイクやアンプを通さないピュアな音楽をお楽しみいただければと思います。
詳細は今月末に発送予定の行事予定表にご案内を同封しておりますのでご覧になってください。卒業生の皆さんにも招待状を郵送させていただきますので、顔を見せてくださいね。出演団体、出演者のプロフィールなどは近日中にホームページ、ツイッター、フェイスブックに順次掲載させていただきます。ご来校をお待ちしております。
学校行事・学習活動リンク集
海と河と森と動物・秋季校外学習『海遊館』
前回のプロ野球観戦・パリーグ公式戦の写真
次回は太陽の塔とバーチャルスポーツです
【太陽の塔とバーチャルスポーツ】世界最大級の水族館・海遊館ホームページ
大阪観光局『OSAKA-INFO』オフィシャル