2021/10/24
学院 PC リニューアル・パワーアップ作戦
大学入試は今が佳境!パソコンもフル稼働
秋も深まり奈良大和路大和高田は最も過ごしやすい季節になりました。奈良甘樫高等学院・通信制高校慶風高等学校奈良サポート校の周辺も黄金色の稲穂が実り、刈り入れを待つばかり、爽やかな秋の微風に稲穂がそよいで、古代黎明期の倭国、豊葦原千五百秋瑞穂国もかくあるべしと思わせてくれるような、まるで田園絵画のように美しい風景と風情です。
そんなのどかな外の世界とは裏腹に学院では三年生の進路活動が佳境を迎え、生徒たちは週末ごとに大学入試(この時期は公募制推薦)へ出陣していきます。当然、学院のデスクトップパソコンたちも論作文や志望理由書の作成、ネット・オンライン出願、過去の入試情報や資料の検索にと大忙しのフル稼働状態が続いていました。
そこへ、SSD(ソリッドステートドライブ)はリード・ライトエラーが頻発するようになり、重ねてHDD(ハードディスクドライブ)は急激な速度低下、学院の PC も今年で6年目となるので、そろそろ入れ替えをと考えてはいましたが、今年一年間くらいは持ってくれるだろうとも思っていましたので、よりによって、大学入試が重なるこの忙しい時期に、 SSD と HDD が同時多発のトラブルとは、これをマーフィーの法則と言うのでしょうか、なぜか用事や変事は重なるものです。
ある日突然ブルースクリーンの悪夢
すでに前兆現象があるだけに、ことは急がなければなりませんが、今年は世界的な半導体不足、液晶パネル不足でパソコンや PC パーツの価格は高騰、おまけに品薄、弱り目に祟り目とはこのことです。風が吹けば桶屋が儲かると言いますが、コロナ禍の思わぬ副産物です。グローバルなサプライチェーンの危機!これは現代社会や政治経済の授業ネタには良いのですが、言葉の先を折るように、ハードディスクが通常のシーク音とは違う、ガリガリと大きな音を立て始めました。
ある日突然「致命的なエラー」が出力されると万事休す。 SSD や USB メモリのクラッシュは悪夢ですので、笑い事ではありません。本当はメインメモリーは DDR5 、インターフェイスは PCIe4.0 に統一したかったのですが、転ばぬ先の杖、ここは行動あるのみです。それにしても、グラフィックボード(ビデオカード)やモニター(ディスプレイ)高すぎです。
次期パソコンは自作しようと思っていたくらいですから、Dellや富士通、ヒューレットパッカードと言った大手メーカーの製品は最初からスルー、ショップブランドの BTO パソコンで探しましたが、ドスパラやパソコン工房、マウスコンピューターも今やメジャー企業、あちらこちらで見かけるのでこれもパス、なかなかこだわります。
香芝市のパソコンショップ「QLiCK」さん
そこで見つけたのが、地元大和高田市の隣町、香芝市のパソコンショップ「QLiCK」さんの BTO パソコン、まず ANTEC の筐体(PCケース)がなかなかのお気に入り、強化スモークガラスパネルの側板も適度に今風で高級感があります。設置スペースの都合上、PC ケースは MicroATX (ミニタワー)サイズで考えなければなりませんので候補が限られます。
「 e スポーツやゲームができて、Photoshop や Illustrator がサクサク動いて、モニターは27インチ、応答速度は 1ms 、パネルは IPS でコストパフォーマンス最高、納期は最短、設定は半日で終了よろしく」と言いたい放題の困ったお客さんにもかかわらず、スタッフの皆さんは常に笑顔で対応してくださいました。
Intel の Core i と AMD の Ryzen は迷いましたが、汎用性の高さで Core i に決定。オリジナルの BTO モデルから CPU やチップセットも変更しましたので、ほぼカスタムメイドな仕上がりです。パーツのブランド、銘柄指定はしませんでしたが、電源は Corsair 、マザーボードは GIGABYTE 、メインメモリーは SP 、M.2 SSD は WD 、グラフィックボードは玄人志向と、コストを抑えながらも渋い一流メーカーのパーツを使用した、これぞ玄人志向のカスタムモデルです。
最新の NVMe 接続・新型 M.2 SSD は高速
有名メーカーの製品でも見えない部分の配線は無造作に束ねてあることがよくありますが、実に丁寧な配線とケーブルの取り回しが Excellent! プロフェッショナルの技を感じる、良心的なショップさんです。おっと危ない、マザーボードやグラフィックボードの空箱を処分してしまうと保証が受けられなくなるので要注意でした。
M.2(NVMe)接続の SSD は初めてですが、従来の SATA の SSD と比べて思っていた以上の高速、起動が速すぎて BIOS の設定画面になかなか入れません。あまり期待していなかったオンボードのオーディオも専用のコンデンサとノイズガードの効果でしょうか、こちらもかなりの性能アップ、JBL Pebbles と BOSE Companion の本来の音を引き出してくれます。
マイクロソフト Windows11 は暫しお預け
低発熱静音・省電力性能も高く、アイドリング状態ではケース前面の RGB イルミネーションが点灯していなければ、電源のON・OFF がわからないほど静かです。ファンの作動音は結構気になりますので、学校、教室での使用を考慮してくださったのですね。大手メーカーの製品によくある、あらかじめインストールされている、不要な組み込みソフトウェアやアプリがないので、システム全体が軽くていい感じ Simple is the best です。
手間のかかるネットワークと共有ドライブや周辺機器の設定も手際よく完了、容易に人を信じない UTM と複合機、スキャナのセッティングにはいつも手こずるのですが、プロの手にかかると素直なものです。マイクロソフトから頻繁にアップデートの誘惑がありますが、最新 OS・Windows11 はしばらくお預け、当面は Win10 でそのまま運用します。急がば回れと言います。最新!の言葉にはつい惹かれてしまいますが、WinMe とか Win8 とか色々ありましたからね。
eスポーツ・フォートナイトもサクサク作動
新装開店の学院 PC 席では生徒たちがさっそくフォートナイトや各種オンラインゲームを楽しんでいます。ゲーム中の方が授業中よりも姿勢が良いようです。ゲーミングキーボードとマウスは遅延やフリーズが少なく、タッチ、ストロークがより正確なため、論作文作成の文章入力やフォトショップ、イラストレータで細かな作画作業を行う生徒たちにも好評です。
キーボードの RGB カラーは事務作業や論作文作成時は OFF にしていましたが、あったほうが気分が高揚する?で生徒たちとも意見が一致しましたので、現在は常時 ON にしています。どうしても殺風景になりがちな PC 席のデスク回りが華やかになり、私たち教員も結構楽しんでいたりします。それにしても、SSD の記憶容量が 1TB なのは当たり前、 1.44MB のフロッピーディスク(FDD)に感動していた世代としては、昨今の ICT 機器やデバイスの進化の速度に目が回りそうです。
27インチの高速高解像度モニターは A3 版の大判資料や A4 版 × 2枚の Word 文章をほぼ原寸大で表示できるので大変便利です。 Excel ワークシートの半角データが見やすいのもいいですね。このブログも CMS の WordPress(ワードプレス)で作成していますが、表示サイズを大きく、展開できる文字数を多くできますので、私のような年配者は大いに助かります。在宅勤務やテレワークでノートパソコンやタブレットをお使いの方は、モニターだけの購入も悪くないと思います。
地元高田・香芝の企業さん応援しています!
最後に学院の創立から五年間分の 100GB に迫るデータのバックアップを、これも新規導入の経年劣化に強い、新しい記録メディアである M-DISC BD-R に保存して、学院デジタル・アーカイブの完成です。何と言っても、最良最強のネットワーク・セキュリティはデータや情報を心配の種であるインターネットから切り離すことこれに尽きます。
そして、最後の最後になってしまいましたが、お世話になりました、隣町香芝市の親切なパソコンショップ「QLiCK」さんの写真を、アップロードしてご紹介させていただき、学院 PC リニューアル・パワーアップ作戦、めでたく作戦終了です。
リンク・交通アクセス
パソコンショップ「QLiCK」さんの所在地は香芝市(別所43-1)ですが、学院のある大和高田市有井から車で10分、国道165号線沿いで駐車場も完備、近鉄五位堂駅から徒歩8分、JR 五位堂駅からは徒歩10分と交通アクセスも至便です。
ホワイト企業として受賞歴もあるそうです。
パソコンショップQLiCKさんのサイト
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