2020/02/25
2019年度・第4回卒業式挙行『出藍之誉』
出藍の誉れ『青は藍より出でて藍より青し』
厳しかった寒さもようやく和らぎ、春時雨となった 2月22日、奈良甘樫高等学院・広域通信制高校慶風高等学校奈良サポート校は2019年度(令和元年度)第4回卒業式を挙行しました。創立4年目にしてはじめての雨、天候を嘆く私に卒業生たちは『終わるころには虹がかかります!』と力強い言葉をかけてくれました。虹がかかるとはなんという素晴らしい表現!おかげで教室の外は春嵐の大雨でしたが、心は晴れ晴れ、雲外蒼天の快晴で生徒たちを見送ることができました。
進路指導や受験対策で、論作文やプレゼンテーションの手ほどきをしていると感じることですが、学院の生徒たちの表現力や創造性には舌を巻くことがしばしばあります。当然、彼の書いた答辞も完全なオリジナル文章です。式典やセレモニー用の文章は形式があるだけに自由に書きづらいタイプの文章だと思いますが、自分らしさが溢れる見事な文章、粛然とした式場に響く、堂々朗々した完璧なスピーチで、改元あって令和初となった卒業式を有終の美で飾ってくれました。
春雷・雲外蒼天『雨の後には虹が出る』
答辞や送辞の文章も事前にチェックするようなことはやめました。私は卒業生代表や在校生代表に君の思うところを思ったように述べてほしいと言っているだけです。リハーサルも簡単な打ち合わせを行う程度で、当日の司会進行や式場運営もすべてOBやOGたちに任せていますが、例年にも増して立派な卒業式でした。信頼をすることで彼ら彼女たちは若い先生もかなわないほどの力を発揮します。高校生や大学生世代の秘めている潜在能力はこれほど大きなものなのです。
OGたちの寛いだ笑顔はいいですね。在学中より角がとれて丸くなったような、きっと学生生活が充実しているのでしょう。窓の外は春の嵐が轟々と吹き荒れていますが、室内は春風駘蕩として長閑な時間が流れて行きます。様々なエピソードのあった今年の卒業生たちも彼女たちのように、来るべき学生生活で持てる力を存分に発揮してくれることと信じます。
虹の彼方に『終わりよければすべてよし』
百人一首大会やパリオリンピックを目指して、本年度一杯で生徒たちと一緒に学院を卒業する久保今日子先生との交歓会が始まるなど、卒業式終了後の恒例昼食会も大いに盛り上がり、学院は日が西に傾くまで明るい喧騒に包まれました。
今年の三年生は受難の世代で、大学入試センター試験の終了と大学入試共通テスト開始に伴う英検利用や記述式問題導入のごたごたで、受験大学や志望校の入試倍率が急騰するなど、進路キャリア活動や大学入試対策は本当に大変でした。
年が明けてからは新型コロナウイルス感染症の流行まで重なって、卒業式の開催が危ぶまれる事態でしたが、終わりよければすべてよしと言います。小さな幸せですが無事卒業生たちを笑顔で送り出せたことをまずは慶びたいと思います。
永遠の花束『絶対に枯れませんからね!』
和気藹々と昼食会も終わる頃、卒業生たちから素敵な似顔絵入りの色紙ときれいな花束を頂きました。昨年の卒業式昼食会で『このきれいな花束が枯れていくのを一人見るのは寂しい』と思わずつぶやいてしまったのを覚えていてくれて『絶対に枯れませんからね』と今年は素敵なドライフラワーにして贈ってくれました。ありがとう!ありがとう!ありがとう!
今年の卒業生たちもOB・OGや後輩在校生たちと力を合わせ、自分たちはもう使わない教室をきれいに掃除して春風の様に颯爽と去っていきました。Congratulations!卒業おめでとう!君たちの幸せな未来と将来を心から願っています。
卒業式当日の写真は思い出の『学校行事・学習活動』ページのフォトギャラリー・フォトアルバムにもあります。卒業生たちと保護者の皆さまからのメッセージは『卒業生・保護者様の声』 VOICE! のページに、掲載いただいた新聞記事は『新聞記事・Press Release』スクラップブックのページに順次アップロードしましたので、ご覧になってください。
久方の光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ(古今和歌集・紀友則)
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